夏より熱い冬 - 桃井晴子 (ももい はるこ)
作詞:桃井はるこ
作曲:桃井はるこ
人ごみの中 控えめな背伸びして
揺れるポニテを見てた
ズームで撮ったキミの写真のネガは
今頃、部室でアイツが焼いてる
引っ越しの作業はどこへやら
長細いパッケージ 8cmCD
まるで時間が どんどん戻るよ
この手が届きそうで だけどすり抜けた
ライト浴びて踊るキミ
太陽よりもまぶしい キラキラ輝いてた
僕の恋を、ひらりかわして
夏より熱い冬、僕は知ってる
週末ごとに 小さな旅をしたね
留守電 聞いて アドホック
一晩中 コーヒーだけでねばって
語りあったよ まじめな顔をしてさ
僕が知る前のキミのこと
手書きのラベルの VHS
風が強くて あぶなげな 純白
宙に向かって投げた 僕の紙テープ
キミの頭上 花吹雪
この手に持った光 一面の花畑
キミの瞳に 映ったらいいな
偶然でくわした 帽子をかぶった
僕の知らない君の顔
何度も何度も 呼んだ名前なのに
なぜか声をかけられなかった
この手を離さないで
どうかいかないで
最後の日 キミのナミダ
もう会えないんだね まるで卒業式さ
キミのじゃなく、僕たちの
この手が届きそうで だけど、すり抜けた
ライト浴びて踊るキミ
でももしかしたら ううん
気のせいじゃない
目が合ったんだ その一瞬が
夏より熱い冬
僕の青春