斉藤壮馬 - 小さな願い事
風に揺れる花びら
そっと見つめていた
かすかに残った記憶と
似ているね
遠くで鳴り響いた
誰かの泣き声
心の奥の傷跡を
刺激するんだ
埋められない空間を
いつまでも眺めていた
広すぎるこの部屋じゃ
この手は届かない
願いことはいつだって
きっと誰にも言えないけど
暖かい君の両手で
いま包み込んで
温めて欲しい
すこしずつ増えてゆく
優しい時間に
そっと触れては溶けてゆく
この心
「いつの間にか近くに
幸せはある」と不思議な風が
吹き抜けて教えてくれた
隠してた悲しみも
青空へ消えてゆく
君と出会えたことで
変われる気がしたよ
笑顔の花が咲いて
もっと近づきたくなった
あの時くれた言葉は
特別なんだ
願いことはいつだって
きっと誰にも言えないけど
暖かい君の瞳で
ずっと見つめていて欲しい
ちいさな種でも
いつか芽を出して
花は咲くだろう
綺麗な花を
一緒に歩こうこの空の下
笑顔の花を
ずっと咲かせたいから