悪夢の道化師♪夢魔 - 藤原祐规 (ふじわら ゆうき)

词：菜摘かんな

曲：神谷勇

「閑話休題

楽しいショーもたけなわ

あたりはすっかり真夜中

そろそろ

眠くなってきた頃合だろ？

えオレはどうかって？

森の闇がいよいよ深くなり

夜空に妖艶な月が浮かべば

そこはオレたち魔族の領域だ」

オレは夢魔

夜を旅する小さな悪魔

理想の恋人に化けて

はかない夢を見せるのさ

理想の恋人？

そんなものはいない

それじゃオレ詐欺師？

とんでもない

夢を見せるかわりに

少し力貰うだけ

生きるためには必要だろう？

希望が

だけど

誰も本当のオレを

知らないまま

愛されるのは

作られた偽者だけ

小さなころお腹のすいた

子猫の頃は

母猫のぬくもりからも

逃げ出した

永く生きすぎた

ちっぼけで卑怯な悪魔

お前のいる

天国ははるか遠い

「さてせめて今日だけは

特別お前だけに

儚く夢のような夢を

見せてやろうか

そう夢も現も紙一重

つまらない夢魔の戯言に

真剣に耳を傾けているとクク

ほら

そろそろ眠くなってきただろ？」

さあピロオドの赤い天幕開き

秘密のおとぎの世界

ひろがる夜の世界へと

誰も邪魔できない

美しく悲しい

楽しい夢の舞台

今だけ一緒に

短くも儚くも

命は輝きだす

嘘も幻でほら

憂き世を忘れて

だからせめて今日だけは

みなさんに

短い夢をお見せしましょう

愛と引き換えに

小さなころお腹のすいた

子猫の頃は

母猫のぬくもりでさえ

逃げ出した

夢も現も

紙一重彷徨いつづけ

甘い夢を見た場所に

還りたい

「おっとあれなんだ？

今なんだか甘い夢を

見ていたような

いや違うかなんせ

今は仕事中なもんな

真夜中に

ぐっすり眠っちまうなんて

夢魔失格だ」

悪夢から逃げ出すように

息をきらして

夢の中探しても

お前はいない

真実を知るのも怖い

臆病な悪魔

お前笑う

天国ははるか遠い

「んううん？

ああそうか

やっばり夢じゃないのか

いっそこっちの世界が

悪い夢だったらよかったのに」