千年恋歌 - BOMI (ボーミ)
愛していると伝える花の
色を模倣して衣を脱いだ
重なる温度に振り乱されて
千年恋歌は永久を奏でる
行きつ戻りつ風の凪ぐ間に
彼方の路傍に宿りし想い
小さく小指を絡めるように
吐息は斑の未来に咲いた
愛していると囁く声は
羽を失くした虫のうたた寝
微睡むだけの微かな夢は
千年恋歌を空で奏でる
このまま朝が来ないのならば
眠る貴方を殺してみたい
東の空の曙
愚かな私を真白に染め上げ
愛していると伝える花の
色を模倣して衣を脱いだ
重なる温度に振り乱されて
千年恋歌は永久を奏でる
千年恋歌を貴方に捧ぐ