言えなかった言の葉 - Sound Horizon (サウンドホライズン)
通い始めた道
まだ肌寒い風
揺らした髪が
あなたのおでこを撫でる
掛替えのない
温もり背中に感じながら
遠ざかる笑顔に
手を振りながら
誰もが今日を生きる
もう泣かないわ
また春が来る
通い慣れた道
微笑むような陽射し
地栗鼠と遊ぶ
あなたのおつむを撫でる
掛替えのない
温もり手の平に感じながら
失った隙間を埋め合いながら
誰もが明日を生きる
それでも変わらない
愛を求め
病に倒れた母が逝く
その様を父と二人見送った
長い永い夜
荒れた冬の海に父も逝き
亡骸を一人見送った
「空虚なときの中
私は閉じていた
歪な蒼い貝殻のように」
哀しみは繰り返す
波の音色に似た調べで
優しい人達流す涙
孤独の色に寄り添えぬまま
乾く隙間を彼が舐めた
獣にも似たギラつく瞳で
優しい声色赤い夕陽
滲んでいたけど全てを許した
嗚呼燃え上がる花は咲き乱れ
夜の果てに散った
二人の朝陽を裏切り彼が行く
その事を誰が
誰が見送った暑い熱い夜
さよならも言えず残された
季節の中一人唯独り
今にして思えば
あなたは既にここにいた
独りじゃない私の家族
もう二度と喪いたくないっ
「もう一度信じてみよう」
あなたが居たから私は暗闇に
星を見つけて生きてこれた
My dear
この光失ったらきっと私
ダメになっちゃう堪えられない
あなたが高熱を出した嵐の夜
本土に電話を掛けてくれたのは
あなたを産むことを頑なまでに
反対してた人達でした
そして
嵐の夜なのに
小さな漁船を出して
危険も顧みず助けてくれたこと
その想いに
応えてくれたお医者様は
白髭先生だけでした
柳の樹皮に解熱作用があるって
識っていたかい
ほらっ
だがこれなら苦くないアスピリン
アスピリンyes
Now on sale
それからの私は先生のもとへ
通う内に身の回りの
お世話を始めた
ゆらゆら揺らめくビジネスと
ステータスとプライベート
目の前の命の天秤
「何の為にこの道を選んだ」
嵐の夜にそう
問われた気がした
「もう一度信じてみよう」
嗚呼海を見つめる目が
時折不意に遠くなる
この人も胸の奥に
哀しみを抱いているんだ
それは私には分かち合えない
重い荷物なのでしょうか
「好き」
その一言が言い出せず閉じた
唇は貝のように
私の愛した人達はみな
私の前からいなくなった
それでも私はこの世界と
向き合うことから
逃げ出さないわ
だからもう少しだけ
神様時間をください
The history of medical care is in another word the history of war
Ironically it will accelerate
And the ominous steps of world war will come so near