レティ・ホワイトロックの時間論 - fi-fy/723
大地を包む雪を光が溶かす
流れる時を映し出す様に
いつまでここに
いられるのだろう?
虚しい問いかけが響く
無情な
誰にも操れぬ繰り返し
月日の
変わらぬ流れが
全て変えてゆくのだから
ゆくから
時から望まれぬ風景は
景色はいつの日にか
その名前を失う様に
消えて
寒空の下誰も温もり求め
囲む火に手を差し伸べてゆく
いつか望んだ
水のせせらぎは消え
減色された世界を歩く
これから包み込むぬくもりを
季節をただ受け入れ
決して否定することはない
だから
季節は巡りそして姿を変える
異なる服を身に纏う様に
似合わぬ雪を
今は引き連れ去ろう
再び冬が訪れるまで