青春脱出速度 - 神様、僕は気づいてしまった
词:Heito Higashino
曲:Heito Higashino
変わりたいと思っていた
片生いの晴嵐だった
白南風を追い越すくらいの
夏に加速した
明日を目掛け発射した
ちゃちな僕等を乗せた青春は
今どこらへんを
漂っているんだろう
涼しげな花が咲いて
同じだけ夢を知った
不確かでいいその引力に飛び込め
あの日の僕らはあの日の僕らは
宝の地図さえ
要らないと思っていた
心臓を描いてその音を聞いた
唯一の財宝がそこにあったんだ
それなら僕らはそれなら僕らは
どうして今日という
軌道を描けなかったんだ
未完成な高度不完全なスピード
炎天の重力に
青春の声は立ち消えた
消えた
今はもう
変われないと知っている
群像劇は終わった
空蝉のようにがらんどうな毎日だ
まるで蜃気楼だった
夏の続きを乗せた青春は
今どこらへんを
漂っているんだろう
向日葵みたいにずっと
日が沈むのを見ていた
さも嘗ての有様を見るようだ
あの日の僕らはあの日の僕らは
終わりはここじゃないんだと
思っていた
心臓を燃やしてひたすらに飛んで
目にした光景は確かに綺麗だった
それでも僕らはそれでも僕らは
あれほど愛した世界を
描けなかったんだ
優柔不断な弾道表面上の最期
そうやっていつだって
逃避していたんだった
あの日の僕らはあの日の僕らは
この火が晩夏に
途絶えるだなんて
思っちゃいなかった
硬直したプライド
操縦不能のパイロット
終幕に散っていく
線香花火のように
炎天の重力に
青春の声は立ち消えた
消えた
消えた
消えた