カスミカゲロウ - Rita (理多)
霞み現在も聞こえるは
きりりきり刻む音針の音
時計現在を刻する
きりりきり歯車軋むよに
虚ろ彼方漂い往く
彼の闇の果て
また遠く近く遠くカゲロウ
ああ光堕ち
ああ灯火が一つ帳に
その揺れ動く灯を
只見つめてる
揺らめき覗き込む
あの女はカゲロウ
未だ追いかけるその後姿を
隠して螺旋路
覆う壁朽ちる壁
迫り来たる暗き夜の闇
迷路深きひと足
また踏み入れた其処
もう誰も居ないいないカゲロウ
ああまた惑い
ああ藻屑と消える君を慕いて
その追憶を
ただただ思い出づ
淡き灯消えうせて
曖昧のカゲロウ
また追いかけるその深き幻
現か夢なのか
艶めいた朱い紅が誘うように
そして誰も知らぬ
彼の世界で息づく人
そこは闇の彼方黄泉の彼方
届かぬ手
その揺れ動く灯を
ただ見つめてる
揺らめき覗き込む
あの女はカゲロウ
まだ追いかけるその後姿を
隠して螺旋路
覆う壁朽ちる壁
苔むす夢深く堕ちゆく