黒き女将の宿 - Sound Horizon (サウンドホライズン)
词:REVO
曲:REVO
ぶらん ぶらん
風吹きゃ ぶらん
踊るよ 黒いぶらんこ
おらは貧しい村に生まれ
いっつも腹を空かせてた
お菓子で出来た家があったら
あったら本当に良かんべな
「人は信仰に
よってのみ救われる」と
偉い坊さんが言ったとさ
本ってゆうのに書いたとさ
神様が助けてくれるなら
たらふく飯食えっべな
お父達は鎌を手に
出掛けて行った
その日の空の色
哀しい程に朱く
大砲が吼えりゃ
人が空を飛ぶ
戦争とは名ばかりの
唯の殺戮さ
嗚呼 武器が農具じゃ
射程が短か過ぎた
戦争とは名ばかりの
唯の殺戮さ
村の働き手は
結局その殆どが
二度とは帰って来なかった
そしておらは 遠くの町へと
「薹が立って久しい
クソババアが独り
図太く生きてゆくには
綺麗事ばかりじゃないわよっ 」
「愛した男は 皆儚く散った
運が悪いのか
時代が悪いのか」
「嗚呼「mantzer」は気高く
「Hutten」は華麗で
「Sickingen」は 嗚呼 誰よりも」
激しかったわ
おい
「あんたのような田舎っぺ
拾ってやったのは
何処の誰かしら?
口の利き方にゃ気を
つけなさいっ 」
「さぁさ 旦那
どうぞ 温い麦酒は如何?
自慢の最高な肝臓|料理
ご用意致しま」
宵闇へ 飛び出した
女将を睨み
客は怒り おらは平謝り
そして小一時間後
空気読まず 出戻った
女将の手には
贖罪の 新鮮な食材
その味に 怒り狂った客も
機嫌を直した
その事で 味を占めた女将の
暴走は続く
必死に生きたけど
ロクなことがねぇ
結局 人生って何だべ
よく分かんねぇ
とん とん とん
とん とん とん とん
とん とん とん とん
とん とん とん とん
とん とん とん とん
躍るよ黒い ぶらん こ