少女刺繍 monologue - mimei
詞:浅草稀譚
曲:浅草稀譚
花のいろに結んだあの日
鎖骨の下こぼれる闇に
髪を梳いて体を清め
口と噤み約束を交わす
琥珀色に微笑む貴女
襟元には異国のリボン
水で溶いた眠りの香り
漂うように薄紅散らす
抱で切ってつないだ夜の
隙間におちた象牙の月が
頬をよせた人形のように
肌にそっと印をつける
櫻の樹の墓標
羽音のような吐息
視えないを手繰りよせても
私たちは袂を分かつ