作詞・作曲 新川嘉徳
一、春や花盛い野ん山ん咲ちゅい 種々ぬ花ぬ咲ちょる美らさ
(色々以下繰り返し 以後省略す)
はるやはなざかい ぬんやまんさちゅい 'いる'いるぬはなぬさちょるちゅらさ
haru ya hanazakai nuN yamaN sachui 'iru'iru nu hana nu sachoru churasa
〇春は花盛り野にも山にも咲いており 色々の花が咲いている美しいことよ!
語句・さちゅい さいており。「い」を、動詞の最後の「n」を取ってつけられた場合「・・しており」の意味。「弱変化の連用形」【琉辞】。・ちゅらさ なんと美しいことよ!文末で形容詞の体言止め(「・・さ」の形)は、感嘆(「なんと・・なことよ!」)。
二、朝夕水かきてぃ育てぃてる梅ぬ花咲ちゅる節や何時がやゆら
'あさゆみじかきてぃすだてぃてる'んみぬはなさちゅるしちや'いちがやゆら
'asayu miji kakiti sudatiteru 'Nmi nu hana sachuru shichi ya 'ichiga yayura
〇朝夕水をかけて育てている梅の花が咲く季節はいつくるのだろうか
語句・しち季節。 ・やゆら だろうか。
三、奥山ぬ花ん節まちどぅ咲ちゅる 育てぃてる梅ぬさかね居ちゅみ
'うくやまぬはなん しちまちどぅさちゅる すだてぃてる'んみぬさかね'うちゅみ
'ukuyama nu hanaN shichi machi du sachuru sudatiteru 'Nmi nu sakane 'uchumi
〇奥山の花も時期を待って咲くのだ 育てている梅も咲かないでいられようか
語句・さかねうちゅみ さかないでいられようか。 (咲く) さかね(さかん+や)+うちゅみ(いるか)。
四、朝夕水かきてぃ育てぃてる梅ぬ咲ちょる初花ぬ香ぬ秀らさ
'あさゆみじかきてぃすだてぃてる'んみぬ さちょるはちはなぬにうぃぬしゅらさ
'asayuu miji kakiti sudatiteru 'Nmi nu sachoru hachi hana nu niwi nu shurasa
〇朝夕水をかけて育てている梅が咲いている初花の香りが愛しいことよ!
語句。・すだてぃてる 育てている。<すだてぃゆん →すだてぃてーる。育てている。・さちょる さいている。さちゅん。咲く。<さちょーる。・しゅらさ かわいらしいことよ!。愛しいことよ!