Autumn Grace
冷たい花は枯れた 僕の中で
失くしたと知っていた 綺麗なもの
言葉通りの美しい嘘とか
諦めたよ これで終わりにしよう
冷たい雨は降った 僕を打った
透明な日の 優しい記憶
大人の嘘 君は信じ切っていた
それで救われたら何も壊れなかった
ただ 目を閉じていたい
微睡の中
ただ 忘れていたい
世界のことを
悲しいことを話さないように
痛みは全部隠せるように
いつか憧れていた 僕はそこに居られた
ただ堕ちていく日々も
冷たい花は枯れた 僕の中で
遠ざかっていったあの日の歌
九月の朝 横顔に見惚れた
それで終わりなんて 何も知らなかったんだ
ただ 抱きしめていたい
そんな幻を
まだ 輝いていた
そんな季節を
凍える手を離さないように
儚いものを失くさないように
君の痛みなら 僕の痛みだから
それがおかしいのなら
ただ 笑っていてよ